2012年12月14日金曜日

12/14 ポートフォリオ制作1

例年の作例を鑑賞する様子


本日から今まで作った作品をポートフォリオにまとめていく作業に入ります。
本年度は来週一回で年明けに2回授業があります。
年明けは一回がポートフォリオ制作で最終回は採点のみを行うので、
本日を含めて残り3回で全ての作品をポートフォリオにまとめていきます。

ポートフォリオに載せる物は作品だけでなく、
その作品に対するコンセプトボードを一緒に入れていきます。
この授業では毎回1枚のグラフィック作品を制作していきました。
そのグラフィックスが完成するまでのコンセプトやプロセスを載せていきます。
例えば、テーマであるキーワードや、手書きでのスケッチ、そしてブラッシュアップされて完成するまでのプロセスをコンセプトボードとして作っていきます。

実際の制作では、
まず“表紙”を作りましょう。
表紙を作って次に『一番見せたい物を最初』に載せます。
この授業のポートフォリオでは最初に、最終作品を入れていきます。
片側に作品でもう片側にコンセプトボードを載せ見開きで一覧できる様に順番に作品を載せてきましょう。
全部で10個ほどの作品があるので、
作品のページは完成した物を載せていくので大丈夫なのですが、全作品に対するコンセプトボードのページをレイアウトし直しているととても大変になってしまいます。
そこで
『グリッドシステム』
を設計し、ポートフォリオ全体で1つのグリッドシステムを決めてコンセプトボードも統一してレイアウトしていきましょう。
手書きでグリッド案を考える


例えば、一番簡単なグリッドシステムは
「ページの周りに余白を20mmずつとり、その枠を超えない。」
と言う事もグリッドシステムになります。
写真やテキストを感覚で配置するのではなく、明確な狙いを持ってレイアウトしていく。
という作業になります。




12/7 11回目 最終作品制作


 
作品は完成して公開したら、後は作品だけが一人歩きしていきます。
なので、作品だけで追加の説明をしなくても全てが分かる様にする必要があります。
今までもあるのですが、おもちゃの内部構造だけを詳しく描いて結局そのモノが何なのかが抜けてしまっている事もあります。

作品だけでそのおもちゃがどんな物なのか分かる様な内容を考えて自分の作品を作っていきましょう。


先週から続けている内容の選別とレイアウトのエスキースを完成させていきます。
レイアウトを決める時には今までにも紹介していますが
「グリッドシステム」
を考えてレイアウトしていく様にします。
グリッドシステムの身近な使われ方は、
本は1つの決まったグリッドシステムで全てのページがレイアウトされています。
自分の作品を作る時に、グリッドシステムを1つ決定し要素を揃えてレイアウトさせましょう。




2012年11月30日金曜日

11/30 最終作品作り1


11/30

前回、動く仕組みを模型で再現する事を行いました。
まずはブラッシュアップした模型のデモンストレーションをしてもらいました。
歯車で動くおもちゃにも、歯車が素直に繋がって力を伝えるモノや、
歯車が上下に動く事で繋がり方が変化して力が伝わるものなど多様な仕組みのおもちゃがありました。







おもちゃの特性から立体的に模型を再現したり、複数個に要素を分割して作られています。
また、ケント紙、スチレンボード、段ボール紙など表現に向けて自ら素材も選択しています。

ゼンマイの様に自動で動く物を模型で作るのは難しいのですが、
素材を選んで作る事で身近な素材でも丈夫でありながら、動きを再現する事が出来ています。

模型に説明を加えたり、色で塗り分ける事でより1つの作品として動きを説明する事が出来る様になっていくので、模型だけにとらわれずに、注釈文を加えても良いです。

これから最終制作として今までの作品を踏まえて、1枚でおもちゃの事を伝えるグラフィックを制作します。実際に模型を作る事で予想でなく、動きの仕組みを明確に理解する事ができるので、
今回の模型制作の経験を踏まえて次の制作に生かしていきましょう。

「模型の参考資料」

レオナルド・ダ・ヴィンチの手帳の3D再現図書
実際のダ・ヴィンチの手帳から再現しています。
手で動かす事で動きの再現を行っています。
自分のおもちゃの仕組みを再現するのに参考になるモノもあると思います。

最終成果物
は「1枚のグラフィックでおもちゃの動きを説明する作品をつくる」事です。
内部の部品の関わりや、動きの伝わり方、物理現象による作用など、
今までそれぞれで作って来た要素を凝縮させて1枚の作品でまとめていきます。

この最終成果物の制作の完成は2週間の時間を取っています。
何を表現するべきか、自分のおもちゃの特徴をもう一度見つめ直しましょう。
今までの自分の作品を見返して、どの様に仕上げていくのかを作戦を立てましょう。




要素が決まって来たら以前にも紹介した
「グリッドシステム」
を決めてレイアウトしましょう。
沢山ある要素を縦、横のグリッドでしっかりと揃えていくと
紙面の見えがスッキリしてまとまりが出てきます。

中身の情報が増えてくるので
“軸を決めます”
また、関係性を示す時に
“余白で見せる”
事を意識しましょう。(線で囲ったりしないで余白でグループの違いを表現させましょう。)

11/16 模型の作成


11/16 模型の作成

これまでに
構造を図解表現
動きの図解表現
動きの物理現象の図解表現
を行ってきました。
そして、今回はそれらをまとめて模型で仕組みを説明する事を行います。

模型はおもちゃを再現する訳ではなくて、
“動きの部分”を模型で説明します。
見学にいった科学博物館にも模型で説明をしている展示があったはずです。
今までは平面で二次元での説明の表現をしてきました。
動きの順番をコマ割りで視覚化していきましたが、
模型の動きを実際に動くカタチで見せる事ができます。

例えば、歯車ならば歯車の組み合わせの順番や回り方の違いなど
“動きの仕組みの部分”
を説明するのに適した部分をピックアップして模型を制作しましょう。


1・動きの部分のピックアップ
2・模型のアイデアスケッチ
3・模型の制作
(4・完成した模型の撮影)最後ポートフォリオにまとめます。






*注意:おもちゃそのものを再現するのではなく、おもちゃの動きの部分を説明するために必要な部分をピックアップして模型を作ります。








来週は津田沼祭でお休みなので、次週までに完成させて模型を持参してください。

翌々週からはポートフォリと最終作品作りです。

*ケントボードA3 2mm以上の厚さ
を準備しましょう。

11/9 おもちゃの動く仕組み

おもちゃの動くしくみ
背景にある物理現象の説明
摩擦、遠心力、揚力、慣性など目に見えない現象を描く。

今までは具体的にそこにあるおもちゃそのモノを分解したり、動きの数値化などを視覚化してきました。今回は、その現象がどのような、原理・原則で動いているのか、仕組みを視覚化していきます。

まずは、自分のおもちゃの仕組みを、絵と文字で要素を分解してみて周りの人に“伝わるのか”確認しましょう。

先週見学にいった博物館のなかでは、そういった仕組みの解説を実際に社会の中で活用されていました。自分の表現の参考に成る物が見つかったかと思います。


モノを説明する時に、矢印や言葉、色を使って図解していきます。


1_おもちゃの動きの理解
2_動きと物理現象の関係性の理解
3_動きを段階ごとに分割していく
4_分割した動きのコマ数を検討する(少なすぎないか、多すぎないか)
5_ラフスケッチ
 5.1_動きを文章で書き表す
 5.2_文章を”箇条書き“で表す(コマ数の決定)
 5.3_コマ数にあった図解をする
 
(ラフスケッチの表現でちゃんと伝わるか必ず他人に見せて確認する)

6_本制作・完成










11/2 上野国立科学博物館 見学

授業で行っているインフォメーショングラフィックスの実際の使われている参考として
上野の国立科学博物館へ見学へ行った。
各自自らのおもちゃの構造の解説に繋がる様な展示モチーフを探し、
次回からの物理現象の解説に役立てる。





2012年10月26日金曜日

6回目 動きを図解する


前回は絵と文字で誤解のない様に相手に情報を伝える。
という練習をしました。
今回は動きの変化を図で説明してみます。

ウォーミングアップ・コマ割りアニメーション
「5コマで動きを描く」
動きを絵で表す時の描き方には
1:背景が動く
2:対象が動く
3:遠近法を使う
パターンなどがある。
それぞれ同じ対象の動きを表現するにしても違った描き方になる。何を伝えたいのかを考えて、狙って表現方法を選びましょう。

今回は、動きの仕組みではなくて
具体的に『どのように動くのか?』
を絵を使って動きの説明をします。

“Grid systems” Josef  Muller Brockman
デザイナーが頭の中で考えていたレイアウトの仕組みを始めて論理的にまとめた本。

1冊の本を作るにしても毎ページごとにレイアウトを考えている訳ではありません。
1つのグリッドを決め、そのグリッドにそってレイアウトを決めていきます。
決められたグリッドは年々もその1つのグリッドシステムをつかって雑誌が作られていたり、レイアウトをするにあたってグリッドシステムを考える事はとても大切になります。

 この授業では最後の提出物のポートフォリオには作品とその作品のドキュメントを載せていきます。その時もポートフォリオ全体のグリッドを決める事でレイアウトを決めていく事が出来ます。

 毎回の課題で作品を仕上げる時にもグリッドを意識してコンテを描きましょう。
今回は動きを絵で表現していきます。
1:動きを分析する
2:動きをコマで分割
3:エスキースの選別
4:レイアウト(グリッドシステムを意識して)